顔と顔とを合わせて 田中伊策さん

インターネットで、離れた地域の教会と双方向の礼拝を行うために(前編)

長谷川忠幸牧師から複数教会が共に礼拝を献げる取り組みについてのお話を伺えてとても良い学び になりました。特に二つの事が印象的でした。

一つはそれぞれの教会の映像が講壇側から会衆に向けられている事で、それぞれの教会は離れてい る教会の礼拝者の顔を見る形で行われていた事です。普段、礼拝者はお互いの顔を見ることなく、礼 拝をしています。しかし、他の教会の方が一緒になると顔と顔とを合わせて「共に」ということを強 く意識出来る事がとても豊かだと思いました。

もう一つは、普段はそれぞれが異なる式次第に沿って献げている教会が、一緒に礼拝するための式 次第を考え献げているというところです。私達が共に生きるためにどこかしら譲り合わなくてはなら ないように、礼拝もまた一緒に献げるために譲り合って、新しいものを作ろうとしているように思え ました。

それは神様に向かって「あなたが私達と共にいて下さるように、私達は共に生きます」とい う信仰の表れのように感じ、とても豊かな事だと思いました。

「牧師がいない。説教者がいない。だから仕方なく合同礼拝をする。」ということではなく、より 豊かな礼拝を献げる可能性が複数教会で共に礼拝を献げる事の中にあるように感じました。 このワークショップに参加出来てよかったです。

                                     田中伊策 直方バプテストキリスト教会牧師

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この記事を書いた人

テレビディレクターとして、テレビ東京系WBS(ワールド・ビジネス・サテライト)、カンブリア宮殿、美の巨人たちなどの経済・美術番組に携わり、国内外1000社以上の企業を取材。

その他、企業VPや、劇場公開映画の制作、キリスト教関連では「ドキュメント加藤常昭」などドキュメンタリー作品を多数制作。

2017年映像制作会社を退社、2021年3月、東京神学大学大学院卒業、現在、新潟市にある日本基督教団 東中通教会 伝道師。

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